恋愛と結婚は別物なんですよ。そのA

恋愛と結婚は別物 そのA

恋愛したいのか、結婚したいのか

 

さて、結婚体質度をチェックするために、このことをはっきりさせておきましょう。

 

「恋愛したいのか、結婚したいのか、はっきりさせなさい!」

 

恋愛というのは、「好き」とか「ドキドキする」という気持ちの問題ですから、べつに、その後の人生をずっと共にしようと思わなくても成立するものです。

 

いってみれば、その場で盛り上がるゲームのようなものです。

 

ロマンチックに、イチャイチャして、盛り上がって肉体的な関係を持つ。それだけでいいわけです。

 

べつに一過性であってもいいのです。相手が代わっても、また同じことをくり返せば、以前の傷もすぐに忘れるというものです。

 

その結果、痛い目を見たとしても、それはそれで、あなたの人生です。

 

結婚までは考えていないけど、とりあえず好きだから付き合っている、という人はいくらでもいますよね。

 

10代、20代はそれでいいわけです。

 

ところが、30代に突入し、あるいは40代が視野に入ってくると、年齢的に結婚を意識せざるをえなくなってきます。

 

すると、どうでしょう。多くの女性たちが、結婚を意識したとたん、それまで付き合っていた恋愛相手との結婚を考えはじめるのです。

 

それでうまくいけば、めでたしめでたしです。

 

ところが、よく目撃するのは、付き合っている相手が、結婚に向いてないことに気づき愕然としてしまったり、あるいは自分自身が、まさに結婚体質になっていなかったことで、二人の関係がギクシャクしてしまって悩んでいるとか、破局を迎えて傷ついているという人だちなのです。

 

「彼に、いつ両親のところに挨拶に来てくれるの? つて聞いても、『ああ、近いうちに』とか言って、なかなかやってくれない」

 

「親との会食を何度も変更された」

 

「結婚しようと言ってくれるのに、定職につかすに、いつまでもブラブラしているので困ってる」

 

この手の悩みは日常茶飯事です。

 

また、「結婚の話をしたら彼から別れを切り出された」という人も数知れません。

 

これは、結婚を考える際の基本的なエラーが原因で起こります。

 

いいですか。これはこのサイトのなかでも最も重要なことの1つですから、よく理解してくださいね。

 

あなたが、本気で結婚を考えているのなら「恋愛相手」を探すのはやめましょう。

 

自分は恋愛ではなくて、結婚がしたいのだと、自覚してください。

 

あなたは「結婚相手を探している」はずであって、「恋愛相手を探している」のではないのです。

 

これをどのくらい自覚するかが、今後のあなたの人生の方向を変えてしまいます。

 

結婚と恋愛は違うのです!

 

私を古風な人間だと思わないでください。

 

でも、昔から言い伝えられている決まり文句を、私もここで言わせていただきます。きっと何度も聞いていることです。

 

そう、「恋愛と結婚は別」なのです。

 

なんだかこんなことを言うと、ロマンチックな気持ちが失せてしまって、さびしくなったりしてしまうかもしれません。

 

だとしたら、それこそが、結婚体質ではない証拠です。

 

あなたは生粋の恋愛体質女です。

 

私はべつに結婚というのは、ドキドキしたりロマンチックなものがない関係だなどと言っているのではありません。

 

そういう側面は大いにあるし、あったほうがいいに決まっているし、「気持ち」がない相手と一生を共にすることなどできるはずもありませんから、気持ちを殺せと言っているわけでもありません。

 

それこそ、いびつな結婚になってしまいますからね。

 

そうではなくて、恋愛と結婚の違いを明確に理解して、自分がこれからしようとしているものが何であるかを知りなさい、ということです。

 

それを知らなければ、求める相手がどういう相手であるべきかもわからないからです。

 

見えない未来の約束をすること

 

あなたがこれからしようとしている結婚というものは、あなたの一生を左右するほどとても大事なことなんです。

 

あなたの今後の日常生活の過ごし方、仕事の仕方、住む場所、生きる目的、親とのかかわり方、年を重ねた末に手にするもの、また、あなた自身の評判、社会的な評価など、言い出したらキリがありませんが、あなたの人生のクオリティに決定的な影響を与えるほど「重大なこと」、それが「結婚」なのです。

 

恋愛なら、べつに将来のことは考えなくても結構です。

 

ドキドキする相手を求めましょう。

 

ちょっとした危険やタブーがあるほうが、心が盛り上がったりしますから、もしかすると、あなたが求めているものは「禁断の恋」のなかにあるかもしれませんね。

 

妻帯者だったり、あるいは、けっして人に言えないような、なんらかの秘密かおる関係かもしれません。

 

恋愛というのは、あくまでも「気持ち」ですからね。しつこいようですが。

 

だから、気持ちのおもむくままにやったらいい、ということになります。

 

これからの自分の人生や、生まれてくるかもしれない子どもにとっての環境や、将来への責任などは考えずに、ただ燃え上がればいいわけです。

 

それこそが恋愛の醍醐味でしょう。

 

それがお望みなら、そういう相手をお探しなさい。

 

しかし結婚したいなら、それらは全部NGです。

 

なぜならば、結婚というのは、相手の人生に責任を持つことであり、人格的な信頼のうえに交わす「契約」であって、それは、50年後も一緒に生きているということを「約束」することなのですから。

 

つまり自分の50年後の人生を決めてしまうことなのです。

 

見えない未来、どうなるかわからない将来のことを決めて、いまの時点で取り交わす契約ですから、先物取引のようなものですよね。

 

この先数十年、あなたの気持ちの揺らぎや変化などいくらでもあるでしょう。

 

気持ちは不変ではありませんから。

 

また、いくらでも新しい出会いがあるでしょう。

 

あなたの好みにピッタリだと感じる異性が、いつどこから登場するかもしれません。

 

それでも「この約束を違えません」と決めるわけです。

 

そして、同じことを相手にも決めてもらわなければ困るのです。

 

恋愛と結婚の決定的な違いは何かと問われれば、私は迷わずこう言いましょう。

 

「恋愛は『気持ち』のうえに成り立つものですが、結婚は『意志』のうえに建て上げられるものです」

 

結婚を決めたカップルがいちぱん危険

 

結婚式の日取りを決めて、結婚が具体的になったカップルが大勢おられます。

 

結婚式の準備をはじめたカップルは、私から見ると、いちばん破局に近い危険地帯にいる二人です。

 

そして実際、結婚式の準備がはじまったことによって問題が浮上してしまうというカップルが後を絶ちません。

 

その問題のほとんどは、私か先ほど言った「基本的エラー」によってもたらされるものです。

 

つまり、恋愛相手を結婚相手であると思い込んでいる、という勘違いからくるものです。

 

恋愛中はよかったのです。

 

ところが、結婚するとなると、突然それまでとはまったく次元の違うタイプの問題が発生します。

 

たとえば、親との関係ですね。

 

自分が生まれ育った環境は、自分にとっては当たり前ですから、当たり前にしていたことが、相手にとっては当たり前じゃないというようなことがあります。

 

彼のお母さんがちょくちょく彼に電話をしてきて、彼はマザコンだと、彼に対する不満をぶつけた女性がいます。

 

付き合っているときは、仲のよい親子だなと微笑ましく思っていたそうです。

 

自分も家族を大切にするから、彼がこういう人でよかった……などとのんきに思っていたのです。

 

そう思うことはすばらしいのですが、結婚が決まってからことが起こりました。

 

彼の母親からのメールの頻度が上がったというのですね。

 

それどころか、式場の場所や、段取りなど、あれこれと彼に指図するようになってきたのです。

 

彼はいつもの習慣で、母親の言うことはそのまま彼女に伝えていました。

 

ところがある日、彼女は爆発してしまったのです。それはこんな流れで起こりました。

 

[あのさ、昨日うちのおふくろからまた連絡きてさ]

 

「へえ……ここのところ、よく電話くるね」

 

「まあいろいろ心配なんだろうな」

 

「で、なんだって」

 

「あのさ、おふくろが着たウェディングドレスがあってね、それをおまえにぜひ着てほしいってさ」

 

「えーっ!なにそれ?!」

 

「サイズ、だいたい合うんじゃないの?」

 

「なに言ってんのよ、ちょっと信じられない!」

 

「はあ? おまえ、なに急にキレてんだよ。俺のおふくろのものはイヤだとでも言うのかよ」

 

「そういう問題じゃないわよ!」

 

「じゃあ、どういう問題だ!」

 

「なにそれ、信じられない!」

 

バン!! 彼女は電話を思わず叩きつけてしまいました。

 

一生に一度のウェディングドレスです。

 

自分の母親のものならまだしも、血もつながっていない相手の母親のものをいきなり「どうだ」と言われて「ハイそうですね」と答える女性に私は一度も会ったことがありません。

 

女心についてはさておき、ここで私がとくに強調しておきたいことについてお伝えしておきます。

 

それは「彼という人は、いままでどおりだったのに、それが彼女にとっては都合が悪くなった」ということです。

 

彼はもともと母親との距離が近く、ちょくちょく連絡をとり合っていました。

 

母親は自分の気持ちをよく彼に打ち明け、彼はそれを聞いては受け止めていたのです。

 

彼にしてみれば当然の親孝行ですし、ずっとそうしてきましたから、それに不自然さを感じません。

 

まして自分がマザコンだなどとも思っていません。

 

彼女も、そんな彼の母親思いのところが「いいところ」だと思っていたのです。

 

ところが、いざ結婚となって、具体的に結婚準備がはじまったときに、彼女は初めて気づいてしまったのです。

 

自分と彼とのあいだにはつねに彼の「母親」の存在があって、その影響で彼の考えや行動が変化してしまうという事実に。

 

彼にとっては、日常的で当たり前なこと。彼はそれを結婚が決まった後も、普通に習慣的にしていたわけです。

 

ところが、そのいままでの「普通」が、彼女にとっては「危惧」に変わってしまいました。

 

これは、彼女が具体的に結婚を強く意識するようになったことによる「視点の変化」が引き起こしたものです。

 

いままでは恋愛感情が、彼のすべてを「良く」解釈させていました。極端な話、恋愛相手がマザコンでもべつにいいのです。

 

ところが、結婚相手となると、マザコンでは困ります。

 

いつも「彼ママ」が干渉してきて、その影響によっていろいろなことが変化するなどというのは、彼女にとっては耐えがたいことです。

 

このカップルは何度もカウンセリングをくり返しましたが、最終的には彼女から別れを切り出すことになりました。

 

これはほんの一例にすぎません。

 

おわかりですよね。

 

恋愛相手が結婚相手である、と思い込む危険がここにあるということが。

 

恋愛したいなら、マザコンでもいいのです。

 

けれども、結婚したいなら、親から自立している人でなければいけません。

 

もしあなたが、結婚相手を探しているなら、恋愛相手とは、選ぶ基準が違っていなければならないのです。

 

 

 

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